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by 創作価値論
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211111 あらすじと解説【物語冒頭~本編導入まで】


前回、次回と話が突然訳分からなくなりますが
分からないところは分からないままでいいと思います
文章力皆無なのもありますが
抽象的でいて、肝要な部分であり
相当な後半にはなりますが、その意味はやがて明かされます
意図の方も物語だけでは難しいので
ブログでは解説を入れていくつもりです



今日は、今言った部分が物語の冒頭にもありますので、
ちょっと話を振り返って舞台背景もま交えて説明入れていきます


211111 あらすじと解説【物語冒頭~本編導入まで】_f0051248_19530132.jpg
8.31ツイッター投稿のらくがき
主要三人ですが、両端の二人はまだまだ出番無し




時は中世後期
動乱の最中にあったイタリアの中部
一頭の牛を引きながら晩の宿の為に日々奔走する少女フランチェスカが、
一人の異邦人と出会う所から物語は始まります

様々な経歴を持った迷い子たちが集い、商会を結成し
黄金の導くままに道を切り拓いていくそんな話です

21.8.31


■終わりない旅路の中に 黄金を見た日

フランチェスカは日雇労働者でした。
彼女の住むフィレンツェでは動乱の最中、かつての繁栄の面影はなく、
内政乱と徴税に圧迫されていました。
彼女は環境に追い詰められていきますが、同時に変化をもたらします

21.9.7


進展のない生活に、日々見つけるのも困難な労働
苦境に追い詰められていく彼女は
次第に普段目もくれなかった低層身分の者達を意識し、
目に映すようになっていきます

その人々の中で、彼女は見たのです

黄金を――

21.9.11


これはツイッターで投稿した最初のあらすじ書きで
プロローグ部分となっております

(舞台背景説明)
中世後期、動乱のイタリアということで、年号は割愛しますが
イタリア戦争時のことを指してます
彼女の住む町フィレンツェということでこちらが舞台になっています
イタリア全土が戦争の緊張状態にある中
中立を保つことが多かったフィレンツェですが
市民軍がいなかったので、戦力は専ら傭兵頼み(全くいない訳ではない)
また、支配下の都市が攻め落とされたり反乱が起きたりしていて
税金が大分上がっていたそうです
それでも比較的安定した都市であったものの
時の僭主は若く、またその血統によからぬうわさもあり、
それを利用する反対派の運動などがあったりして
都市内でも緊迫した状態にあったそうです


(ここから本題)
これらが理由にあり、
フランチェスカという少女はこの町に自由を求め上京して来た身で
あったものの、事の思い通りに行かない様を見て、
さらには日雇いから一方にも進歩しない自身の成り行きに、
不安を感じ、押しつぶされそうだったというのが要約です

なんとなく今の日本の時世と同じなような気がしますが。

そこで目に飛び込んできたのが、前回にもあります施しの光景で
彼女自体は、訳あって乞食の事をあまり考えた事がありませんでした
なのでその光景は、彼女にとって新鮮なものでありましたが、
そこにいたのが、まだ名前の出てこない、ぼろの少女です

211111 あらすじと解説【物語冒頭~本編導入まで】_f0051248_20515062.jpg
※CG絵、実は使い回しです…


ところがその少女に、彼女は不思議なほど目を惹かれました
そこでフランチェスカが思っていた事は
ぼろでもこれだけ美しく、目に入れても痛くないのはどういうことか
施しという貧しさに、喘ぐ様子も見せていないのはなぜか
とくに、少しの負い目もなく、堂々と在るのはなんなのか。

衣食住は表面的に言えば、フランチェスカが彼女より劣る事は
当然ありません。
なのに、見た目も、経済力も、その威厳も、
苦境に精神が混迷していたフランチェスカは
自分が全てにおいて彼女に劣っていると、そう思ったのです


その人々の中で見たのです、黄金を―― と、締めていますが
黄金という単語は、フランチェスカから出てくる言葉でなく、これは物語のほうの表現です。
物語が黄金と例えるのはここでは少女でなく、少女のこの勝れる姿にあり
以降はしばしばこの物語の中に黄金、金色と表現が出てくることになります

それを、ぼろの少女を中心にして展開されていきます





そう、最後にお伝えします




211111 あらすじと解説【物語冒頭~本編導入まで】_f0051248_20510725.jpg
最初のカットに居なかったよね


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by usacchi2006 | 2021-11-11 21:08 | 創作 | Comments(0)